代表的なエンプラおよびスーパーエンプラのレーザー加工

プラスチックはシートやフィルム、丸棒や板材のほか、さまざまな複雑形状に成形可能な有機材料です。工業用途に用いられるエンプラ(エンジニアリング・プラスチックス)は、高強度や高耐熱性をはじめとする特性を発揮します。一般的に、耐熱温度100°C以上のプラスチックを「エンプラ」、同150°C以上のプラスチックは「スーパーエンプラ」と呼ばれています。

DLMP®を使用したHalar®フッ素樹脂の加工

Halar®(ヘイラー)はソルベイスペシャルティポリマーズ社によって開発されたエチレンクロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)の商品名です。Halarは高耐腐食性と超低透過性に優れ、酸、溶剤、酸化剤、腐食性物質に対して高温高濃度の環境下でも卓越した耐性を発揮します。またHalarは熱や火に強く、電気絶縁に最適な特性を備えています。

【動画あり】DLMP®を使用したTeflon®フッ素樹脂の加工

Teflon®(テフロン)の商品名で知られているポリテトラフルオロエチレン(PTFE)は、非固着性、撥水性、耐薬品性、耐温度性などの特性を備えたフッ素樹脂です。Teflonは商業、産業および航空宇宙といった最も要求の厳しい環境で使用される用途に適しています。

生産性を向上するSuperSpeed™テクノロジー

SuperSpeed™テクノロジーは、レーザー彫刻およびレーザーマーキングの生産性を飛躍的に向上させる独自の機能を提供します。この特許取得済みテクノロジーは、お客様にご満足いただけるよう徹底的に設計されています。SuperSpeedテクノロジーの特徴は以下のとおりです。

高速で高精度な動作を実現する非接触型静圧流体ベアリング

ユニバーサルのハイエンド・プラットフォームXLSでは、ビーム伝送モーションシステムにおいて無摩擦ベアリング技術を採用することで、加工エリアにおいて最高に滑らかで高速かつ極めて精度の高い動作を実現しています。特許出願中のこの技術には、加圧ガスをベアリングの接合部として利用する非接触型静圧流体ベアリングが組み込まれており、いくつかの利点があります。

ユニバーサル独自のデジタルレーザー加工技術・DLMP®システム

デジタルレーザー加工技術により、どのような素材でもレーザー切断、彫刻、マーキングすることが可能です。ユニバーサル独自のDLMP®(Digital Laser Material Processing)システムにより、生産、研究開発、エンジニアリング、セールス、マーケティング、施設管理など、組織や複数部門にまたがる多彩な用途の可能性がさらに拡がります。

レーザー加工の基礎知識

レーザー加工はレーザーエネルギーを使用して素材の形状や外観を変質させます。このレーザーを使った素材の変質法には多くのメリットがあり、迅速なデザイン変更、機器の再設定なしでの商品製造や、製品の品質向上などが挙げられます。また、レーザー加工は数多くの素材に対応できるというメリットもあります。